2020年10月19日

【子ども育ちレスキューネットシンポジウム報告】 ①

10月11日(日)
シンポジウム
「自分らしく生きる、自立するためのきっかけをつくろう!」
を開催しました。
 
昨年10月文部科学省から出された通知には、
「不登校児童生徒支援は、
学校に登校するという結果のみを目標とするのではなく、
児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、
社会的に自立することを目指す必要があること」
と明記されています。

しかし保護者の皆さんはもちろん、学校関係者でも
それを理解している方は少なく
私たちが毎年開催している
「不登校生のための進路相談会」でも
子どもの将来への不安を抱える方は後を絶ちません。
そこで今回、発達障がい、不登校への理解と
「社会的自立」にむけてサポートの
ヒントとしていただくためのシンポジウムを企画しました。

ゲストは
浜松市発達相談支援センタールピロ
所長 内山敏さん
NPO法人青少年就労支援支援ネットワーク静岡
事務局長 池田佳寿子さん
のお二人。

不登校であることや障がいの有無に関係なく、
選択をする権利は「子ども本人」にある、
本人も保護者も支援者も、ひとりで頑張らない
本人も家族も生きることを楽しむことが大切
といった共通したお話がありました。
これは、わたしたちが相談会でいつも伝えていることです。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
講演①
「自分らしく生きよう」~子供の特性を理解していくために~
浜松市発達相談支援センタールピロ 所長 内山敏さん

・ルピロの相談は、乳幼時から大人まで。
診断前の相談が92%、主訴や背景は様々。
学齢期前から成人まで問題は積み重ねられて複雑になる。

・子どもの発言に嫌な気持ちをしたら、
冷静に怒らずそのこと伝える。

・パニックや大声を出したりしたら、
抑えつけて言い聞かせるのでなく、
別の場所で冷静な口調で話しかける。

言葉でわからないときは、
絵や図を見せたりやってみたりするとわかりやすい。

・パニックの誘因となる何らかの感覚異常があることも多い。
生活の中で対応法を身に付けて対処することができる。
克服させるものではない。

・発達障がいの診断をラベリングで終わらせるのは対処ではない。
対応は個別性が強く、パターン化できるものではない。

・子どもは、周りの期待に気づいている。
必ずしも本音を言えるものでもない。
返事や謝罪がなくても本人はわかっているものだが、
大人は「わかっているか?」と答えを聞きたがってしまう。

・社会的自立とは試行錯誤して自分でつかみ取るものだが、
それは「自分らしく生きること」でもある。

・「自立」とは
1)身辺の自立 
2)基本的なコミュニケーション 
3)危険の認識と回避 
4)金銭管理 
5)生きがいを見つける 
6)家族・友人と人生を楽しむ

・自分らしさを生きるための支援とは
1)「与えられる恩恵」ではなく、「選択の権利」を得るもの 
2)治療やリハビリや指導で完成させるものではなく、
怠けや弱さを克服させることでもなく、
本人の「有効な選択肢」を増やすこと。
【子ども育ちレスキューネットシンポジウム報告】 ①




浜松発達相談支援センタールピロ https://www.rupiro.com/



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フリースクール、ドリーム・フィールドのスタッフです~  得意なことは天然トークと忘れ物です(笑)  キーボードとコーラス、フルートも吹きます。  オーボエを吹いた時代もあるなあ~  浜松学芸高校を中退してスクールで働き始めて5年目、通信高校の?年生だよ!  よろしくね!
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