2013年12月07日

これからの日本を生きる私たち

昨日
12/21(土)に開催する
「ドリーム・フェスタin陸前高田」の準備のため行った
陸前高田市からの帰りに
東京に住むのりさんと合流して
国会議事堂前に行きました。

たくさんの
ふつうのおじさん
ふつうのおばさん
主婦
会社員
学生が
「秘密保護法」への反対の声を挙げていました。
これからの日本を生きる私たち


「教え子を戦場へ送るな!」
学校を休んで駆けつけたという先生もいました。
かつて安保闘争時代の抗議活動の参加者は
ほとんどが血の気の多い10代後半から20代でした。
しかし、昨日そこにいたのは
どう見ても「普通の市民」

これからの日本を生きる私たち


こんな人も(笑)

しかし、そういうみなさんを
厳しい目で見張っていたのは
すごい数の警官と私服公安警察

参議院側の歩道を歩くときには
ビラを一枚持って何もせず歩くだけでも
その文字が見えるように持つことは
「抗議活動」に当たるとして
警官に止められるのです。
ビラを受け取った主婦が
それを手にしたまま国会議事堂側に道を渡ろうとすると
「それしまってください」って
怒られてるんです。
どの法律や条例に触れるのか僕にはわかりませんが。

その後
日比谷野外音楽堂へ
これからの日本を生きる私たち


中は満員
外には入りきれない一万人以上の人たちが
そして、その後全員で
国会議事堂前へと
平和的なデモに向かいました。
「テロリスト」呼ばわりされた
優しい顔をしたたくさんの市民の行進です。

僕はここまでで帰ってきましたが
国会議事堂前は
5万人近くにも膨れ上がったと言います。

23時過ぎ
法案は成立しました。

前日に見た
復興への道のりにはまだまだ遠い
陸前高田の風景が
頭をよぎりました。

アメリカに住む姉が
「今の日本は、ブッシュ政権下のアメリカに酷似している」
と言います。
ブッシュ政権が強引に作り上げた法律や
強引に行った政策
そして、マイノリティ(少数の人達)や反対意見を持つ人々を抑圧する社会へと向かう空気が
そっくりだと言います。

ただ、アメリカと明らかに違う点が2つあると
僕は思います。

一つはマジョリティ(多数の人達)です。
アメリカにおけるマジョリティは
共和党を積極的に支持する人達でした。
しかし、日本のマジョリティのほとんどは
自民党を積極的に支持する人達というわけではないのです。

投票率の低さからも分かりますが
ほとんどは、政治に無関心で
今回の「秘密保護法」に関しても
「日本の安全保障のための法律」程度の
情報や知識しか持ち合わせていない人達です。

投票した人たちの多くでさえ、
「民主党はダメ」
「共産党は何となくイメージ良くない」
「自民党なら何となく安心かも」
といったイメージで選んでいるのです。

私たちをここまで
政治に無関心で無知な国民にしてしまった責任のひとつは
教育であると、自身も反省しています。
「政治」は
教育現場では「深く触れてはならない話題」であり
日常生活の中では「煙たがられる話題」となっているのは、
大人が子どもへ伝えてしまっていることなのでしょう。

そしてもう一つのアメリカとの違いは
ほとんどのアーティストや知識人、表現者が
政治的な発言を避けている点です。

欧米では
著名人が政策に対して異を唱えたり
反対活動をすることは
普通にあります。
しかし日本では
「口を閉ざす」のが普通です。
それは「エンターテイメントのシステムの違い」だと
湯川れい子さんがおっしゃっていました。
日本はメジャーなアーティストほど
「商売」の仕組みの中に組み込まれていて
身動きが取れないのです。
影響力や発言力のある彼らが
マイノリティの声を代弁してくれるならば
欧米のように
大きなうねりとなって
社会を良く変えてゆける原動力となりうるのですが
それは、彼らの生活を奪うことにもなりかねないことなのです。

これから社会は加速度的に変化してゆくでしょう。

こうした法案が通るだけでも
中国など周辺国は当然危機感を募らせて対抗措置を考え
さらにそれに日本も反応し
緊張感は高まる一方でしょう。
秘密保護法はその成立によって
日本の安全を脅かすことになり
さらにそれによって
この法律自体の正当性に対する
口実を高めるという
恐ろしいものなのですから。

しかも
伝えられるべき
私たちや私たちの子どもたちの生活や健康に関わる情報でさえ
私たちが得ることのできるものは激減するでしょう。

それでもなお
それまで政治に無関心だった人達が
自分が追い込まれているのに気づくのは
周りが火に包まれてからなのかもしれません。

これからは
マイノリティにとって生きにくい世の中なるばかりではなく
上記した「チラシの文字が見えないように」というような
規制が増え
時には職権乱用や冤罪などによって
強引に口を封じられることも起こりうる社会となってゆく可能性は十分にあります。

こうした「政治的」と判断される書き込みは
そろそろフェイドアウトしなければならないかもしれません。

でも
僕はただの力のない一市民です。
子どもらにとって
平和で安心できる社会を遺してゆきたいという想いだけを持った
一人に過ぎません。
右でも左でもなく
何党でもない
皆さんと同じ
国を愛する一人に過ぎません。

同じ想いの皆さん
どこまで歩けるかわかりませんが
一緒に前を向いてゆきましょう。
できることを
出来る範囲で
続けてゆきましょう。



この記事へのコメント
おはようございます
特定秘密保護法反対を訴える 人達は 反暴力で活動しますが

特定秘密保護法に賛成する人達の中には
暴力的に活動する人達がいることが怖いですね。

私たちはこれから 日本の黄昏を目にするのでしょうか(T_T)

戦争している日本よりも
平和惚けでも平和な日本に済みたいです。

そうしない様に少しでも ブレーキが掛けられたらと思います。
Posted by しか225しか225 at 2013年12月07日 10:32
コメントありがとうございます^_^
本当のテロリストは
権力者の中にいるものですねm(_ _)m
めげずに前を向きましょう^_^
Posted by さっささっさ at 2013年12月07日 13:30
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フリースクール、ドリーム・フィールドのスタッフです~  得意なことは天然トークと忘れ物です(笑)  キーボードとコーラス、フルートも吹きます。  オーボエを吹いた時代もあるなあ~  浜松学芸高校を中退してスクールで働き始めて5年目、通信高校の?年生だよ!  よろしくね!
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    コメント(2)